2026年5月10日昼頃、在日台湾同郷会、史明教育基金会、離島出版、法律白話文運動、美麗島人会の共同主催による映画『大濛』の貸切上映会および上映後トークショーが東京有楽町の映画館で開催されました。映画チケットは事前予約制だったが、すべて完売し、会場には約160名の在日台湾人と台湾に関心を寄せる日本の友人たちが集い、共に鑑賞し、涙を流しながら、台湾の未来について考えました。

上映中、趙公道のひと言で会場全体に笑い声が起こることもあったが、それ以上に多かったのは、皆が静かに見入り、黙って涙を流している場面でした。台湾の白色テロは非常に長い期間に続き、多くの個人や家庭に影響を及ぼしました。しかし、時代の歯車に翻弄された一人一人にとって、日々の暮らしは続いていくことしかできなくて、何とかして向き合わなければならなりませんでした。さまざまな無力感が、当時の社会の姿を形作っていたのです。それでも陳玉勳監督は、多くの場面を通して、最も暗い時代においても人間性は確かに存在しており、そして愛は出身省籍を超え、時空をも超えるものなのだと伝えようとしています。

映画上映後、私たちは法律白話文運動の營運長である徐書磊さんを招き、台湾における移行期正義に関する議題を皆さんと共有していただきました。書磊さんは、自身が家族と一緒に『大濛』を鑑賞した経験や、その後に交わされた対話、さらにこの一年間台湾各地で開催してきた座談会で感じたことを通じて、台湾の歴史を学び直すブームが本当に数字にも表れていることを実感したそうです。特に商業的にも成功した『大濛』は、こうしたテーマに初めて触れる多くの人々にも届いていました。

彼は最後に、実は一人ひとりが自分本来の分野を生かし、自分がもともと接することのできる人間関係の中で声を上げることで、より多くの人がこのような話題に触れる機会を作ることができるのだと指摘しました。台湾人として生きるのはとても大変だけれど、より良い台湾になっていく道の上では、ますます多くの人々が手を取り合って進んでいくのだと励ましてくれました。

その日がちょうど母の日だったこともあり、台湾の過去を振り返ると同時に、このイベントにはさらに温かな意味が加わりました。そして台湾は、私たち一人ひとりの台湾人を育ててくれた母のような存在であり、この土地にやって来るすべての人々を受け入れてきました。台湾の進歩と繁栄は、私たちすべての台湾人の願いであり責任でもあります。いつの日か、国際舞台で勇敢に母の名を叫べることを願っています。

また、離島出版は今回のイベントのために、228事件、白色テロ、移行期正義に関する書籍リストを特別に提供し、来場者がQRコードで購入できるようにしてくれました。映画を鑑賞したあと、台湾の過去に興味を持ち、その時代に起こったさまざまな物語をさらに知るきっかけになればと願っています。少しずつ、この私たちを育ててくれた土地を認め、愛していけますように。

『大濛』はすでに日本各地の映画館で次々と上映されており、この数日は満席になるケースも少なくないと聞いています。『大濛』を観て涙を流すのは、それが私たち台湾人の共通の記憶だからです。記憶とアイデンティティを取り戻し、より良い台湾へ共に歩んでいきましょう。


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