令和8年4月26日(日)、文京区民センターにて、「台湾は中国ではない!『文科省教科書検定』を糾せ!日台請願運動集会」が開催されました。

  当日は60席の会場が満席となり、日本の教科書における台湾表記の問題について、多くの方が耳を傾けました。当会からは、会長の王紹英、常務理事の呂佾晋が登壇し、台湾人の立場から、この問題に対する違和感と危機感を訴えました。

当日の発言は、こちらの動画でもご覧いただけます。

  今回の集会で取り上げられたのは、日本の教科書や地図、統計資料の中で、台湾が中国の一部であるかのように扱われている問題です。台湾と中国が同じ色で表示された地図や、中国側の資料をもとに台湾を中国に含めるような記述は、子どもたちに誤った印象を与えかねません。

  冒頭、当会会長の王紹英が登壇し、台湾を中国の一部であるかのように扱う表記は事実に反すると訴えました。台湾は中華人民共和国に一度も統治されたことがありません。にもかかわらず、台湾を中国の一部であるかのように教科書で扱うことは、中国側の一方的な主張をそのまま日本の教育の場に持ち込むことになります。

  王会長は、台湾は国家としての要件を備えていると説明したうえで、台湾を「国家ではない」とする見方は事実に合わないと述べました。そして、そのような誤った認識が日本の若い世代に広がれば、子どもたちが台湾を中国の一部だと思い込んでしまうおそれがあると訴えました。

  また、当会常務理事の呂佾晋は、台湾は、長い時間をかけて民主主義を築いてきた社会です。その台湾を、一党支配の国の一部として扱うことには大きな無理があります。呂常務理事は、教科書は子どもたちの世界の見方に大きな影響を与えるものだからこそ、台湾に関する記述には慎重さが必要だと述べました。中国側の主張をそのまま載せるのではなく、台湾の現実をきちんと見てほしい。中国のプロパガンダを教室の中で再生産しないでほしい。そのように参加者に呼びかけました。

  この問題は、対立をあおるためのものではありません。隣国である台湾を、日本の教育の中でどう正しく伝えるのかという問題です。台湾を台湾として扱うことは、右か左かという話ではなく、事実を事実として書いてほしいという、ごく基本的な願いです。

  集会では、台湾研究フォーラムの永山英樹会長から、教科書に見られる具体的な問題点について説明がありました。台湾と中国が同じ色で塗られている地図、中国の統計に台湾を含める表記、中国側の資料をそのまま用いた記述などが紹介され、文部科学省の教科書検定はこのままでよいのか、という声が上がりました。

  また、台湾研究フォーラムからは、これまでの街頭署名活動についても報告がありました。街頭では、多くの人がこの問題を「知らなかった」と話し、署名に応じたとのことです。台湾からの旅行者が台湾旗を見て足を止め、話を聞きに来る場面もあったと紹介されました。

  当日は、長尾たかし元衆議院議員、鈴木正人埼玉県議会日台友好議員連盟会長、小坂英二元荒川区議、吉田康一郎中野区議、山本閉留巳元港区議会議員、アジア自由民主連帯協議会の三浦小太郎氏、美麗島人会/台湾独立建国聯盟日本本部の林省吾氏、石平参議院議員など、多くの方々から連帯の挨拶がありました。

  それぞれの発言では、教科書だけでなく、行政資料、図書館分類、国際的な表記、自治体の対応など、さまざまな場面で台湾が中国と同一視されてきた問題が語られました。台湾を台湾として扱うことの必要性について、参加者の間で改めて認識が共有されました。

  集会の終盤には、台湾研究フォーラム幹事の佐藤誉司氏により請願文が朗読されました。今回の請願は、台湾人と日本人がともに、日本の教育において台湾が正しく扱われることを求めるものです。

  当会は、台湾を中国の一部であるかのように扱う誤った表記や認識が、日本の教育現場で広がることを強く憂慮しています。

  台湾は中国ではありません。台湾は、台湾人が築いてきた民主主義社会です。

  当会はこれからも、台湾を台湾として伝えるために、関係団体の皆さまと力を合わせて取り組んでまいります。

 


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